もしも!結婚式前に「子宮頸がんである」と告げられたら?

難波美智代です。

既婚男性の67.3%、既婚女性の56.9%が、子どもを持ちたいと考えています。

 

そのなかでも、男性71%と女性74%が、今すぐに子どもを持ちたいと言っています。これは、ベネッセ教育総合研究所が、2013年9月におこなった「25~45歳の子どものいない未婚・既婚男女」約4,100人を対象にした調査によるものです。

 

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やはり、結婚したら、すぐ出産!と考える男女が多いのですね!!いまは、妊娠するためのカラダづくりの知識もオープンになり、雑誌やネットでも情報を集めることができるようになりました。それでも、なぜか、妊娠したときにはじめて産婦人科を訪れる女性が多いという現状からも

 

出産前に、健康的なカラダや子宮の状態であるかどうかを確認し、メンテナンスしている女性はすくないと言えそうです。<その現状については、「30.3歳で、はじめて子どもを産む女性」で綴っています!>

 

ワタシが、36歳で患った『子宮頸がん』は、20~30歳代の女性においては、がんの中で最も高い発症率となっていて、結婚や出産のまえに病気を発症する場合も多くあります。ちょうど明日、6月7日(土)より公開となる『いのちのコール〜ミセスインガを知っていますか?〜』では、安田美沙子さん扮する32歳のたまきが、結婚式直前に子宮頸がんの告知を受けます。

 


『いのちのコール~ミセスインガを知っていますか~』予告編 - YouTube

ひとりぼっちになり、どんどんと未来の希望を失っていくなかで、ラジオを通じてつながった多くの人からの励ましが届けられていきます。そんな「子宮」の「がん」という、デリケートかつ、怖い病気になってしまった、普通の32歳の女性の物語です。

 

実は試写鑑賞済みなのですが、結婚したいひともしたくないひとも、出産したいひともしたくないひとも、とりあえず皆さんに観てほしい!!ワタシの場合は、自身の経験と重なる部分もあってか、終止号泣で、ヨロヨロと試写室をあとにしたものです。

 

女性の約80%が、一生に一度は感染しているHPV(ヒトパピローマウィルス)によって、約5〜10年の年月をかけて『がん』化していくこの病気は、そのほとんどがSEXによって感染しますが、性感染症(性病)ではありません。性に関わることであるがゆえに偏見も多く、積極的に語られてきませんでしたが

 

普通の生活のなかで起こりうる、みんなのデキゴト。

 

本人はもちろん、周囲の知識や理解がないために病気のツラさだけではなく、こころの苦痛を強いられたり、一番近い存在であったはずの家族の支えが得られなくなるケースも多く見聞きします。

 

はっきり言って、がん患者のパートナーを支えきれずに逃げ出してしまう男性なんて、そのまま、さようならするのが極めて懸命だ!と、冷静になれば思えるものですが・・、渦中の女性にとってみれば、生きる意欲さえも失ってしまうほどの不安と絶望。

 

しかも、それが「結婚式前」だったら、どうでしょうか?

 

結婚したばかりで子宮頸がんの告知を受け、そのわずか7か月半後に、27歳でこの世を去ったお姉さんの闘病記を、弟の米山大志さんが綴りました。

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Dear姉ちゃん −子宮頸がんゼロを願って−(米山 大志著)
http://www.orangeclover.org/news/2013/12/dear.html

人生のなかで出会うひとたち、人生をともに歩むひとたち。たったひとりでは生きていけないからこそ、まずは元気で、自分を大切にしたい。そう心に誓いたくなる一冊ですので、こちらも是非に。

 

健康的なカラダや子宮の状態であるかどうかを確認し、メンテナンスする習慣があたりまえになる社会を願います。

w/luv!mie

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難波美智代が代表をつとめるシンクパールは、「婦人科系疾患の予防啓発」を目的に設立された一般社団法人です。女性たちが「検診にいきやすい環境づくり」を、このブログとFacebookページを通じて考えていきたいと思います。活動にご賛同いただける方はぜひいいね!をお願いします。