無関心は、愛していないということ

難波美智代です。 

『女性からだ会議』は、実際に勉強会としても実施しています。

 

今年の4月9日(子宮をまもる日)から、毎月9日は「Think Pearl(シンクパール)の日」として、現在は東京(原宿)のみで開催しています。年齢、性別に関わらず15名ほどの参加者に専門家による講義を受けていただき、ディスカッションをします。

 

テーマは「女性の身体」「婦人科系疾患」です。

◎ 正しい知識を身につけ、疾患から身体を守ること

◎ 自分ごととして課題を捉え、行動すること

を目的として

 

◎ 検診に行きやすい環境づくり

◎ 検診率の向上

を目標としています。

 

今週のブログでは、5月9日(金)に行われた『女性からだ会議』のレポートをします。

 

レポーターは、事務局のリサちゃんです。

彼女は大学卒業後、某国内航空会社のCA(キャビンアテンダント)として働くなかで原因不明の体調不良により、余儀なく退職せざるをえない状況となりました。まだ20歳代半ばです。自分の身体と向き合い、治療回復の糸口を見つけたことで、いまは元気で未来への希望に溢れています(ように見えます!)。

 

リサちゃんは言います。「自分が病気になるなんて思わなかったし、病気のことをなにも知らなかった」。「身体がキツいのを自分で認めたくないし、職場でツラそうな姿を見せるわけにはいかない。だから、症状が悪化しているのを自覚していたときも、周りには気づかれていなかった」と。知的好奇心も責任感も強く、聡明な彼女が自分にプレッシャーをかけ続けムリをしていたことは一目瞭然。しかしながら本人には、そこまでムリをしている自覚はなかったのでしょう。

 

働きマン(もちろんいまも仕事に情熱は燃やしております!が、笑)なワタシとしては、痛いほど彼女のキモチがわかります。前向きであればあるほど、まだイケる!あきらめずに頑張りを繰り返していれば、その先には「成長」という素敵な可能性が無限に広がっている!!と思うものなのです。

 

「成長」が目的のはずなのに、やみくもに「あきらめない」ことを繰り返してしまう。やみくもはいけません。やみくもとは『闇雲』と書きます。日本俗語辞書によれば「漠然とした中であてのない行動をするさま」です。

 

40歳代になったワタシは、数々の失敗を経て、情熱の使い方を覚えてきた気がしています。成長にたどり着くための多くの「やらなくてよいこと」の中から、自分もそして関わる人たちも嬉しいことをバランスよく選びとる「知恵と知識」が馴染んできたのかもしれません。「程度や限界」を知ったこともひとつだとおもいます。

 

さて、話をもどします。

「あきらめないこと」はとても素晴らしいことだとおもいます。ですが、健康をそこねて身体が機能しなくなったり、いのちを落としてしまったら本末転倒です。あたりまえのようですが、ワタシもリサちゃんもよくわかっていませんでした。多くの健康なひとには、健康でなくなることに興味がありません。

 

WHO憲章では、その前文の中で『健康』について、次のように定義しています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます」。

公益社団法人日本WHO協会:世界保健機関(WHO)憲章より)

 

健康とは、具体的にこういうことだ!と理解するのは難しそうですが、健康であることは、とても自由でシアワセそうな気がします。そのシアワセを持続させるために、自分のからだに関心をもち、健康を阻害するリスクを回避する必要があります。

 

マザー・テレサによれば

「無関心」の反対語は「愛」です。

 

前置きが長くなりましたが、次回は『女性からだ会議』の講義レポートをいたします。自分を大切に、愛と勇気をもって、シアワセを選択できる社会をめざして。

 w/luv!mie

 

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難波美智代が代表をつとめるシンクパールは、「婦人科系疾患の予防啓発」を目的に設立された一般社団法人です。女性たちが「検診にいきやすい環境づくり」を、このブログとFacebookページを通じて考えていきたいと思います。活動にご賛同いただける方はぜひいいね!をお願いします。