「プチ不調」の原因を知るための、もっとも安くて簡単な方法

こんにちは、難波美智代です。

6月9日の女性からだ会議では『女性ホルモンと基礎体温』のお話を産婦人科医師の堀口貞夫先生(主婦会館クリニック院長、基礎体温計測推進研究会会長、元愛育病院院長)に教わりました。今回はそのレポートを事務局のリサよりいたします!

 

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いきなりですが、みなさんは「基礎体温計測」をされていますか?あるいは、ご自身のからだのリズムを把握できていますか?

 

今回は医療にかかわる職業のみなさまのご参加が多かった「女性からだ会議」ですが「基礎体温計測をしている人!」という質問で手を挙げた方は、数名でした。恥ずかしながら、私も計測してないうちの一人です。

計測をしていない理由を伺うと、「やり方が分からない」という意見に加え、「妊活中はやっていたが、いつの間にかやらなくなっていた」、「婦人科疾病を患った際、医師から計測するよう言われたが今はやめてしまった。」という方もいらっしゃいました。

 

実際に、堀口先生は「基礎体温計測」の問題点として以下の二点を挙げています。

 

① 計測や記録の継続が困難

 →強いモチベーションがないと続かない(20代であれば避妊、30代であれば妊娠がおもにモチベーションとのこと。)

② 月経周期・基礎体温に関する知識が無い

 

では、なぜ【基礎体温計測】が大切なのでしょうか。

 

それは、長期計測から身体のリズムが分かるからです。健康な成熟期の女性は、女性ホルモンの分泌に伴って、月経/排卵というリズムを繰り返します。女性のホルモン状況は大きく分けて『思春期・成熟期・更年期』の3パターンがありますが、個人差も大きいです。

 

環境が変わると月経が対応できない等、とても敏感なものでもあります。そこで、ホルモンと大きく関係している体温を計測して、女性ホルモン状況、また発熱等の長期健康状況を把握できる「基礎体温計測」が重要となってくるのです。

 

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「些細なことだけれど、最近なんだか調子が悪い。」

「ちょっと気になるんだけど、病院に行くほどではないかな。」

「これって私だけなのかな、他の人に聞いてみたいけど気が引ける」

 

内科から婦人科になってから、急に身近な友人から相談されることが増えたという看護師さんがいました。

 

「安くて、簡単で、そして最も効く方法を教えてあげようか?」

「何それ!教えて~」

基礎体温を計測すること!!!」

「え、そんな基本的なことでいいの?」

 

という会話が繰り広げられるそうです。

 

日本人の多くが「病院は“病気(悪いところ)”を治すところ」というイメージを強く持っているように見受けられますが、堀口先生は「“健康維持”の助け」こそ、病院・医師の本来の役割だといいます。

 

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実は、原因不明の体調不良に悩んだ経験があります。私も、病院に行けばなんとかしてくれる、治してくれる、そんな安易な考えを持つ一人でした。

 

忙しさにかまけて、調子が少しおかしいなと思いながらも働き続け、月経(生理のこと!)も「不規則がいつものパターン」といった感じで過ごしていたため、本格的に症状が出て病院に行った時には・・・時すでに遅し。病院に通い続けるも何ヶ月たっても原因を突き止められず、次第に心身共に疲れ果ててしまい、一時期は日常生活すらままならない状況でした。

 

本当、はやめに自分でチェックをする方法があるのだから、当たり前のことをする。自然的な生活をする。自分のからだのリズムを知っておく。

とてもシンプルなことが、健康への近道だと改めて気づかされました。

 

とは言っても、何かモチベーションがないと続けにくいですよね(笑)。

 

そこで是非紹介したいのが、今回参加して下さった米山大志さんのお言葉です。米山さんは、結婚したばかりで子宮頸がんの告知を受け、そのわずか7か月半後に、27歳でこの世を去ったお姉さんの闘病記を綴った「Dear姉ちゃん-子宮頸がんゼロを願って-」の著者です。

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「自分のためだけではなく、周りの大切な人のためにも、予防できるものは予防してほしい」

 

ディスカッションでは「避妊や妊娠」だけを目的とした基礎体温計測ではなく「ゲーム感覚で楽しめることがあるといいね!」と盛り上がりました。また堀口先生からは、自動的に計測ができるランズナイトという商品を教わりました。

 

早速、ご参加のみなさんと「次回までに基礎体温をつけてみよう」と約束をしました。結果をシェアするのが楽しみです。

ではまた来月!事務局のリサでした。

 

◎次回、女性からだ会議は、7月9日(水)!!

「女性からだ会議 × 特別養子縁組推進キャンペーン 『母になる選択』 を考える」

(詳しくは以下FBイベントページ)をご覧下さい。

https://www.facebook.com/events/674697062602895/

 

コツコツにワクワクを!新しい視点から身体のチェックとメンテナンスが楽しめる環境づくりを考えます。

w/luv!mie

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難波美智代が代表をつとめるシンクパールは、「婦人科系疾患の予防啓発」を目的に設立された一般社団法人です。女性たちが「検診にいきやすい環境づくり」を、このブログとFacebookページを通じて考えていきたいと思います。活動にご賛同いただける方はぜひいいね!をお願いします。